学生の豊かな発想をビジネスへ!若者の夢を大学が支援

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起業に向けたプロセスを体験。参加学生は文系?理系さまざま

健児くん(以下、◆):まず、大畑先生にお伺いします。夢プロジェクトとは、どんなプログラムですか?

大畑先生:熊本大学の学生を対象とした起業体験プログラムで、課外活動として実施しています。「アンビシャスコース」と「プレジデントコース」の2つのコースを設定しています。アンビシャスコースは、具体的なビジネスプランは持っていないけれど、起業に興味がある学生が対象のコースです。就職活動を見据えて自分の経験値を上げるために参加する学生も多くいます。このコースでは、1年間にわたってビジネスの基礎を学び、プロジェクトチーム別にビジネスプランの作成を行います。

一方、プレジデントコースは、具体的なビジネスプランを持った学生を対象としたコースで、プランが実現可能か検証を進める傍ら、学外のビジネスコンテストに応募し、入賞を目指します。ビジネスプランのプロトタイプ制作やコンテストに参加する経費は、大学が活動予算として支援します。夢プロジェクト終了後は、本気で起業を目指す学生もいます。


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◆:どんな学生が参加していますか?

大畑先生:今年はアンビシャスコースに13人の学生が参加しています。理系に限らず、文系の学生も集まっています。プレジデントコースは5プランあり、複数人のチームもあれば、1人のチームなど、さまざまです。今後、より多くの学生が参加するといいですね。

私は、金融機関でベンチャービジネス支援や海外ビジネスのサポートに携わった経験があり、この4月から熊本大学で髙橋浩一特任教授とともに学生の指導にあたっています。また、学外の起業家の方に協力を要請し、セミナー開催や学生のメンタリングなどのサポートをしていただいています。


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ジャンボタニシや伝統工芸など、テーマはさまざま

◆:これまでにどんなビジネスプランがあったんですか?

大畑先生:今年度の「Tongaliビジネスプランコンテスト」で3位を受賞したプランのテーマは、「ジャンボタニシの防除を目的とした『誘引餌』の開発及び製品化」。ジャンボタニシが好む餌の成分を研究し、「ジャンタニホイホイ」と名付けた製品を開発しています。他にも伝統工芸にスポットを当てたものなど、テーマはさまざまです。


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◆:夢プロジェクトに参加している東颯汰(そうた)さん(工学部4年)と宮本鈴佳さん(法学部4年)にお伺いします。どんなビジネスプランを進めていますか?

東さん:私たちのチームでは、伝統工芸品という魅力的な価値のあるものをどうやって残していくかをテーマに掲げています。メンバーは熊本大学の学生6人の他、崇城大学の学生や伝統工芸品の職人さんとも組んで行っています。現在、3つのアプローチ方法を考えていて、その1つがWeb3(ウェブスリー。ブロックチェーン技術を使い、企業に頼らず、ユーザー自らがデータの共有?管理ができる「新しいインターネットの形」)でマーケットプレイスを作るという方法です。Web3という先端的な概念と組み合わせることで、伝統工芸品の豊かな価値を広げていきたいと考えています。


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宮本さん:伝統工芸をテーマにしたきっかけは、「伝統工芸品が使われていないのは、もったいない」というチームメンバーの一言でした。彼の亡くなったおじいさんが伝統工芸品の職人をされていて、彼の熱い思いにメンバー全員感銘を受けました。

夢プロジェクトに参加した当初は、法学部では学べないマーケティングなどを駆使するので大変でしたが、新鮮で、学外の勉強会にも参加して新しいものの見方を得られたと感じています。ビジネスコンテストという学びを発揮する場があるのも、モチベーションにつながります。

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好奇心、論理的思考、人と関わる力を大切に

◆:最後に夢プロジェクトや起業に興味のある学生さんに一言お願いします!

大畑先生:起業をするために大切なことは、なんといっても好奇心。好奇心を持って課題を見つけ、解決方法を論理的に考えられる力も必要です。また、1人で成し遂げることは絶対にできません。いろんな人と関われる力も大切にしてください。


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学生ベンチャー?夢プロジェクト
https://kico.kumamoto-u.ac.jp/staff_student/yumepro/

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(2022年7月14日掲載)

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総務課 広報戦略室

096-342-3269